外食利用者の23.7%が食べ残し経験有り!半数近くが食べたい量と提供量にギャップを感じている
~提供されたご飯(ライス)の量を見てイメージと違い“ちょっと失敗した感”が芽生える人も~
鈴茂器工株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:鈴木美奈子、以下 鈴茂器工)は、全国の20歳~69歳の男女400名を対象に年間の外食頻度を聞き、年1回以上の外食利用有りと回答した338名を対象に、外食利用時のご飯(ライス)の食べ残しに関する調査(2024年)を実施しました。
10月は消費者庁が定める食品ロス削減月間、10月30日は食品ロス削減の日です。日本では、本来食べられるのに捨てられてしまう食品=食品ロス(フードロス)が、国民1人あたりの計算で、毎日ご飯茶碗1杯分(約132g)ほど発生していると言われております。外食時の食べ残し対策として、農水省などでは、「持ち帰り」や「食べきり」を推奨する活動なども実施されております。
米飯食に携わる事業を行う企業として、事業者・消費者と共に、フードロス削減を考える一助となればと思い、本テーマでの調査を実施し、傾向をまとめ発表いたしました。
参考:消費者庁 食品ロス削減月間HP https://www.no-foodloss.caa.go.jp/nofoodloss-month.html
参考:農水省 外食における食品ロス対HP https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/170516.html
「自分の食べたい分だけ適量盛れる48.8%」、「温かいご飯を食べられる37.0%」と、美味しさと量のバランスへの期待が高い結果となった。提供量のギャップを感じている層(N=147 )では、特に「適量盛れること」がより高く求められている結果となった。また、食べ残し経験有り層(N=80)では、「適量盛れること」に加えて、「食べ残しの廃棄を減らせる」「食べ残しの罪悪感が減らせる」などの項目が心理面への影響、ストレス軽減にもつながる回答がみられた。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2024年9月17日~18 日
調査項目:6問
□外食頻度 □食べ残し経験 □ご飯の提供量の印象 □ギャップ量(数値入力)
□ギャップがあった際の対処・気持ち(自由記述) □出来たら良いと思う点(複数選択)
有効回答数:本調査400サンプル ※内 年1回以上外食利用者338サンプル
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年1回以上の外食利用者に、外食利用時のご飯(ライス)の食べ残し経験を聞いたところ、「食べ残し経験有り(N=80)23.7%」、「食べ残し経験無し(N=258 )76.3%」との結果となり、年1回以上の外食利用者の5人に1人以上がここ1年で食べ残しをしていることがわかった。
外食の際に提供されるご飯の量についての印象を聞いたところ、「多いと感じる(N=86 )25.4%」「少ないと感じる(N=61 ) 18.0%」「適量である(N=191)56.5%」と、「多い」「少ない」と何かしらギャップを感じている人は43.4%と半数近くにのぼることがわかった。
食べ残し経験に関しては、提供量にギャップを感じている人で37.4%と4割近くとなり、提供量が多いと感じている人だと60.5%となり、実に6割を越える結果となった。自身の食べたいご飯の量と提供量のギャップと食べ残し経験は高い関係性にあることがわかる結果となった。
年1回以上の外食利用者(N=338)、外食利用の際のご飯の提供量にギャップを感じている層(N=147)、ご飯の食べ残し経験有り層(N=80)を軸に傾向をまとめていく。
外食で提供されるご飯の量について、理想との差を数値で尋ねたところ、多いと感じた人からは平均57.4g多く、少ないと感じた人からは平均88.9g少ないという回答をえた。
この結果からも、外食で提供されるご飯の量について、理想との間に差があることがわかった。具体的には、多いと感じる人では約2~3口分、少ないと感じる人では約半杯強も多く食べたいという回答が得られた。これは、お茶碗一杯が約132gであることを考えると、小さくない差と言える。
この差は、フードロス発生の一因となっていると考えられる。お客様の理想に近づけるような提供方法を工夫することで、フードロス削減に貢献できる可能性がある。
ご飯の量が予想と違っていた際に、「ちょっと失敗した」と後悔する人がいることが分かった。特に、初めて訪れたお店では、この傾向が見られた。
ご飯が少ないと感じた人達は、自らに言い聞かせ健康のために我慢するケースが多かった。たくさん食べたい人は、最初から量の多いお店を選ぶ傾向があり、期待外れの場合には再訪を躊躇する人もいると推察されるコメントが多かった。
外食利用時にご飯の提供量が多いと感じる人達は、なんとか残さないで食べるための努力や義務感を感じているコメントが多く見られた。「がんばって食べる」「残すのに罪悪感を感じる」「残すのが嫌」「出される前に少なくして欲しいと言えばよかった」などの気持ちの面や、具体的な対処として、「大盛り表示のように、半ライス(小盛)などをメニュー化してくれていないから言いづらい」などの声も見られた。
お店のメニューにご飯の量を明記したり、お客様が選べるようにすることで、不満を未然に防ぐことができるということがわかる結果となった。
「外食で提供されるご飯(ライス)について、このように出来たら良いなと思う点(複数選択可)」を聞いたところ、年1回以上の外食利用者においては、「現状に不満はない」と回答した人は17.8%に留まり、8割以上がなにかしらご飯提供に関して不満を抱えている結果となった。
特に、「自分の食べたい分だけ適量盛れる 48.8%」「温かいご飯を食べられる37.0%」と、美味しさと量のバランスを重要視していることがわかった。
また、各層別に見ると、提供量のギャップを感じている層(N=147 )では、58.5%と6割近くが「適量盛れること」を求めており、より高くこのニーズを求めていることがわかった。 外食で提供されるご飯(ライス)の食べ残し経験有り層(N=80)では、同じく「適量盛れること」に加えて、「食べ残しの廃棄を減らせる」「食べ残しの罪悪感がなくなる」と心理面へのストレス軽減も無視できない要素であるとがわかった。
これまでの調査結果から、外食利用者は、ご飯の量を自分で選べる環境を強く求めていることが分かった。これは、ご飯の量が調整しやすいという特徴に加え、お客様が自分のペースで食事を楽しめるという心理的な側面も大きいと考えられる。ご飯の量を自由に選べるようにすることで、お客様はより快適な食事体験を送ることができ、ひいてはお店の価値向上にもつながる可能性が推測される。さらに、食べ残しを減らし、フードロス削減にも貢献できるという点でも、大きなメリットが期待できることがわかった。
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